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【検証:】特別リポート附録/井笠鉄道“破綻”経過録


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  • 2012/10/12、岡山県西南部から広島県東部(福山市)を地盤とするバス事業者・井笠鉄道が、10/31でのバス事業全面終了を発表、中国運輸局岡山運輸支局に届出ました。
    現時点で高速乗合バス(3系統)と貸切バス、路線バス(71系統)の一部主要路線については他事業者による継続が“予定”されているものの、仔細は未定となっているほか、定期券・回数券については払戻しには応じられない方針ということで、地元に衝撃が広がっています。
  • 一般乗合旅客自動車運送事業の休廃止については、2002年改正道路運送法(第15条の2)で原則6ヶ月前までの届出制となり、2006年改正での「地域公共交通会議制度」導入により30日前までの短縮が可能とはなっているものの、今回のケースがどのようになるのかは現時点では不透明であり、“悪しき先例”としないためにも事実関係の整理が必要と感じ、取り急ぎ各種報道を付き合わせものをここにまとめることとします。

関係リンク




事業者概要

現時点での決定事項

組織=11/02破綻申し立て

  • 10/26時点で、在籍者165人(運転職120人)のうち101人(運転職63人)が両備グループ採用面接に応募、83人(運転職60人、事務職13人、バスガイド2人、整備3人、清掃員など5人)を内定〔讀賣〕面接辞退16人、面接日程調整中48人〔笠岡放送〕
    • 来年3月までの契約社員、4月以降運行継続決定で正社員採用予定
    • 路線・高速バス継続全線と貸切バスの残予約半数の「運行に必要な運転手を確保」、「引き続き採用活動を進め、貸し切りバスの残り半数も運行可能にしたい」〔毎日〕
      • 10/27、運転職60人のうち約30人が採用辞退を申し入れ
        →中国バスでは両備G乗務員を投入して対応、採用面接も継続方針 『これは犯罪に類する業務妨害(中略)今後犯罪性が追求されるでしょう』〔小嶋代表メッセージ〕
  • 井笠社員155人は10/31付で解雇、うち再就職希望の91人は中国バスと北振バスが受け入れ〔山陽〕
  • 債権者担保となった保有バス70台(うち路線車48台)や笠岡・福山の2営業所は、沿線自治体が債権者から借り受け、中国バスが使用する方向で協議中〔讀賣〕

運行

路線バス71系統中53系統は継続(うち21系統で減便)
 中国バス=38系統(うち21系統減便) 北振バス=12系統(井原あいあいバス)
 日の丸タクシー=2系統(真備さいくるバス) 事業者選定中=1系統(寄島~里庄)
18系統は10/31限りで運行終了
乗合高速バス全路線を中国バスが継続予定
 カブトガニ号(神辺~大阪)
 ローズライナー(福山~広島:中国バス・鞆鉄道・広島交通共同運行)
 リードライナー(府中~広島:中国バス・広島交通共同運行)
貸切バス中国バス・北振バスが継続予定

定期券等

  • ICバスカード(PASPY)は他事業者路線で引き続き利用可能
  • 定期券・回数券・バスカードは10/31まで利用可能も、払戻には応じられない
    • 定期・回数券で約1400万円分〔両備G小嶋代表メッセージ〕井原市内の通学定期券所持者は198人分748万円相当、通勤定期は3人〔中国〕
    • 11月以降に有効期間が残る通学用定期券は435枚(期間1年419枚、同6カ月4枚、同3カ月12枚)、通勤定期56枚。1年定期の大半は笠岡-井原の系統利用者〔中国〕

時系列経過

行政の対応

「公設民託」とは


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Last-modified: 2012-11-19 (月) 07:16:54
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